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第1波の定義について

ある読者様からの要望で、エリオット第1波の定義に関する以下サイト内説明を解説してほしいとのご意
見がありました。こちらがサイト様 https://extraold.com/definition-no1wave#toc2 のページ。
どうやら有名なAさんの信奉者のようです。
ネタ切れだったので丁度いい素材になりそうな。

この方の唱える第1波の定義内容】
まとめると、
1)トレンドラインをブレイクする
2)以下A・Bのどちらかをクリアする
  A ラス押し・ラス戻り(直近安値・直近高値)をブレイクする
  B チャートパターンを形成した場合はネックラインをブレイクする
3)上位足の20MAを抜ける
4)節目を力強いローソク足で抜ける
5)底値(天井)とネックライン間の値幅の倍寸抜けを以って第1波認定とする
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特段表現に問題はないようです。(説明しやすい局面の切り抜きはいただけません)
当方としては概ね異論はなく大筋で同意します。
エリオット波のカウントは個人の主観によりマチマチであり、一定の定義付けは必要でしょう。
ただ一部私見を挟めば、教科書的・表面的な把握で満足してはいまいか、ということ。
批判や異論を唱えることではないので、誤解のなきよう願います。

思考概念の基本から話すと長くなるので簡略化すると、
〇トレンドラインとは何か、どう引くか
〇ブレイクとは何か、何を以ってブレイクと判定するか
これらに当方とは認識の差があり、定義がさほど厳密ではないために甘さが生じている感がします。
以下記載します。

認識の差❶
トレンドラインとは少なくとも3頂点で反応しているラインを指し、2頂点の延長ラインは「切上げ・切
下げライン」と呼ぶに相応しい。全てのラインをトレンドラインと呼んで欲しくありません。
認識の差➋
ラインはヒゲ先で引くと思い込んでいないでしょうか。ヒゲ先プライス表示は提供する企業によりマチ
マチであることが多く、MT4プラットフォーム各社で全て統一されてはいません。(SPの差もある)
例えばXMとFXDDでは高安値表示が同じでしょうか?私も以前にAさんのおっしゃる通りにラインを引
いてみたところ、こちらでは同じものが引けませんでした。SPの差以外にも、地理的条件の違いで置か
れている本社により当日始値が違ったりします。また瞬間的に付けたプライスほど公式発表値が異なり
ます。このような現状を鑑みた場合に、ヒゲ先同士を結んだラインを重視することにどれだけの意味が
あるのでしょうか。
各社MT4プラットフォーム異なるなか、ヒゲ先同士を結べばどなたでもAさんと同じくクォーツ時計
秒針のようにピタリと反応するのは眉唾ものだと感じるべきなのに、当然のことのように受け入れ
てしまう。洗脳された信者ならではの妄信は恐ろしい。2チャンに後付けの噂が載るのも当然ですね。
データ欠損を知らずに使用している方が殆どで、頻繁にラインを引く手法では正確さは担保出来ない。
(※簡易的なライン引きではヒゲ先同士も容認しています)
認識の差➌
「ブレイク」という表現が多く使われていることについて。この曖昧な表現がとても気になります。
直近高値をブレイクした→ 一般的には「終値同士での判定」のはずです。
しかしヒゲ同士で観察すると、ヒゲの長さで錯覚が生じ判断を誤らせる。
ヒゲ先が高値更新し、その後下落に転じた局面を想像して下さい。
前の高値の終値に対してヒゲ先でしか上回っていなければ(終値が更新しない)、これは「抜けた」とは
言えません。でもヒゲ同士で観察していると「抜けた」となってしまう。この違いは大きい。
平たい表現で「抜けたと思ったら戻ってきちゃった」というのがあります。
 → ブレイクしたことはしたが引き戻されたのか、初めからブレイクに失敗したのか、これ大違い。
ブレイク認定の基準、この辺が「曖昧だ」という理由。
ラインを抜ける場所は売り買い攻防の激戦地で、抜けの後に一旦戻りをつけN字を描くのは恒例行事。
ですから、抜けたか否かの判断がしっかり出来る出来ないが、分岐点となるわけです。
ヒゲ先を見る派はダマシに遭いやすいということ。
認識の差❹
以下の3項目は取って付けた感があります。
3)上位足の20MAを抜ける → 関係ないでしょ!
4)節目を力強いローソク足で抜ける → 節目って何を指すの?
5)底値(天井)とネックライン間の値幅の倍寸抜けを以って第1波認定とする
  → この値幅の倍寸という考えは単なる古いアノマリーで、最近では再現性はありません。

後付けでラインを引くのは誰もがいとも簡単に出来ます。
ひな形でパターンを理解したと思っても、直面するのはアレンジされた全く新しく不可解なチャート。
教科書通りにはいきません。
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当方の定義はいたってカンタンです。
●第1波---切上げ・切下げライン抜け + ネックラインを越えた波を第波とする。
     前頁で述べた「大黒柱」相当----支配波は形成途中ではそれと分かりません。
     ※ラインは終値を重視しヒゲ先に移動。(この隙間がゾーン)
●第3波---第3波が揉み合いで不明の場合は、第1波の高安を100%としてフィボ裏当て161.8~176.4%
     地点を第3波の頂点と見立てる。
●エリオットはヒゲ先も観察対象にはするが、日足では基本的に終値重視

波が分からないと第波を狙えないので、波を知ることが大事だとのこと。
一見ごもっともなお考えのようですが、これは後付け思考の典型ですね。
波を知るのが大事だと仰るなら、第5波()の終焉を何と定義付けるのか。
この辺の考えに甘さを感じます。
前のトレンドの終焉を捉えられれば波が分かるし、初動から狙えるのではないですか。
第3波で終わるのか第5波まで続くのか、先のことは誰にも分かりません。
リスクの大小は何処から狙おうがさほど関係ないと思っています。

第1波から獲りに行く条件
 1)底値圏(天井圏)でのアルゴサイン及びピンバー、ダイバージェンスの有無
 2)暫定ネックライン越えまでの経緯で、短期切上げ切下げラインが引けること
 3)過熱感の測定と熟成度合い、及びタイミング

第1波(支配波)は形成途中ではそれと分かりません。(結果的に第1波だったな~では遅過ぎ
だから、初動狙いなのです。
源泉を掴むことに、プロの存在価値があります。
専業を目指す方は是非このレベルに到達してほしいものです。

都合のいいチャートでなく、現在のドル円でエリオット第1波を説明してほしい。
三角持ち合いの先端近くになっての展開、難しい。
USDJPY 日足
USDJPY検証
このような局面でビギナーがエリオットだけで獲りにいくのは厳しいと思います。
USDJPY検証2
現時点からのロング狙いは高値ジャンピングキャッチになり兼ねないので要注意。
「私は何もインジケーターは使いませ~ん」と誇らしげに自慢する方、--視野が狭いんだよ(バシッ)
使えるものは何でも使う、そしてビギナーでもプロに迫れる。
それがMAzeroメソッド。
以上、難しい論点だったのでご理解頂けたかどうか不安です。
正しい知識を素直に吸収し専業を目指したい方、応援します。

レッスン生募集6
 〈通算記事番号:1416〉

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