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二・二六事件

記憶に残るマンガ本は手塚治虫先生の作品群だ。
単なる娯楽を超えた人生哲学が脈々と流れているから好きなのだと思う。
私の少年時代は「鉄腕アトム」を見て、未来の都市やクルマに憧れた。
世にロボットが溢れ、人間とロボットの争いがあったり、ロボットの権利主張があったり、
人間がこころを病んでどんどん自殺していったり、半世紀以上前に時代を先取りし、様々な問題提起をしていたのを記憶している。

中でも好きなのが「火の鳥」。
黎明編に始まり、未来編、ヤマト(異形)編、鳳凰編、復活(羽衣)編、望郷編、
乱世(上)編、乱世(下)編、宇宙(生命)編、太陽(上)編、太陽(下)編、ギリシャ・ローマ編と全12編。

発売と同時に次々と読み漁ったものだ。
最後までいくと最初の黎明編に立ち戻り、仏教思想である「輪廻転生」を現していることに強い感銘を受けた。愛でありロマンであり、不条理、文明の醜さをもメッセージしている。

更に「ブラックジャック」。
天才無免許外科医師が主人公なのは、誰もが承知のストーリー。
難病患者やその周辺人物に「本気度」を試して神の手オペで解決していく。
夕方19:30からスカパーチャンネルで現在アニメ放送中だ。
凄いのが「奇跡の腕」編。
20分足らずの時間で内容の濃い出来栄えになっている感動作に感心する。
何度観てもすばらしい。
影絵を私のプロフィール画像にも拝借している。

本気度を試す。これは大切なこと。
口の上手い人間が増えた時代にあって、本心を探り見抜く現代の踏み絵のようなものが高額な手術料だが、カネで動くことはない。命の大切さを伝えてくれる。本気度を試すバロメーター。
私もこの手法を真似させてもらっている。

手塚先生の作品はどれをとっても文句なしの100点満点だ。
この人は天才だなぁと思う。

比較に値しないのが、百田 尚樹著「永遠の0」。
一昨年夏に当ブログで紹介しておきながら、酷評するのも何だが、当初は作者像を知らなかった。私はこれを反戦作品の思いを込めて読んだのだが、どうも少し疑問が残る後味の悪い読後感だった。妙にゼロ戦(飛行機)の説明が長く、特攻隊員をアフガンの「自爆テロ」と同一視するなと言った点に比重が置かれていることにだ。特攻作戦を立案し指揮した軍上層部の責任を追及していない。「死にたくない」という生身の発言を弾圧で封じ込めた体制こそ、大罪に値する。飛行機ごと体当たりして死ななければならなかった若者の悲惨さを汲み取り、戦争行為こそが責められるべきである。戦争を指揮した戦犯が靖国神社に合祀され、以来天皇陛下は足を向けていない。天皇の絶対的な権威を利用して360万の国民の命を犠牲にし、国家を窮乏の淵に追いやった軍閥こそ、国賊そのものだ。非国民と糾弾されるべきは帝国主義思想の持ち主である。

百田 尚樹といえば、安倍首相のお友達としてNHK経営委員に任命され、今年の都知事選では田母神候補の応援演説で他の有力候補者たちに対して、「人間のクズ」という問題発言をした人物だ。田母神は原発推進で、電力の最大消費地の責任を負おうとしていない。嫌なことは地方に預け、ことが起きれば無関心を装う。都会の人間は地方の人間の犠牲のうえに生活していることを自覚すべきだろう。天候悪化とはいえ投票率50%とは情けない。
http://saigaijyouhou.com/blog-entry-1746.html

安倍からNHK会長に任命されたこれもお友達・籾井勝人も、問題発言連発で困ったものだ。
百田 尚樹の評価は、永遠にゼロである。0点。
購入して損をした気分で、裏切られた。物語として筋書きは貧弱で読む必要はない。
特攻隊員を英雄視はできない。彼らは自ら好んで死を選んだわけではなく、戦争を仕掛けた国賊たちに「お国のため」と無言の圧力を掛けられやむなく犠牲になったのです。
表紙帯の宣伝文「涙なくして読めない秀作」とか鳥越俊太郎が書いていたが、真っ赤なうそ。涙一滴出なかった。

安倍晋三首相の右傾化には驚くものがある。
原発中心のエネルギー政策は徐々に再生可能エネルギーに転換していく方針だったにも拘わらず、原発再稼動推進となり、原発の海外売り込みに積極的で、憲法改悪を視野に入れ、特定秘密保護法をゴリ押しで立法化し、武器輸出三原則を破棄、原発セールスマンから兵器(死)の商人になった。
国民の議論も経ずに独断専行も甚だしい暴挙を繰り返している。閣議決定だけで憲法解釈を曲げようとしているが、断じて許されない。それに便乗するように、複数の図書館でアンネの日記の書籍が破られる事件が多発していることは、実に嘆かわしい。「はだしのゲン」を学校図書館から追い出すなどの教育委員会の昨今の風潮は、軍国主義時代の言論統制に似ているではないか。若年世代の雇用環境は悪化の一途を辿っている。政治の貧困が伺える。若年層がこんな時代に嫌気差し、戦争を渇望しても不思議ではない。選挙時だけの公約、終わればゴミ箱行きのマニュフェストでは、不信感だけが募る。辺野古移設反対で当選した沖縄選出の5人の議員が、手のひらを返し賛成へとなびく。議会制民主主義は機能していない。政党も議員も劣化の一途を辿っているようだ。ブレーキ役を自認していた平和の党?・公明党は下駄の雪。
国民は安倍自民党に経済再建を望んだが、果たしてどうか。為替と日経だけは円安で株価上昇はしたが、構造的に何も変わっていない。円安になり輸出業は安泰だが輸入業は青息吐息。国の収支も赤字だ。原発再稼動出来ないから赤字になったと言っているがそれは違う。円安誘導したからに他ならない。第三の矢も出てこない。4月から増税となればどうなることやら。議員たちは身を削る努力もしない。4月~6月にドル円は大きな動きがあるかもしれないので注意しよう。デフレ脱却でなく単にインフレ化する。労働賃金は上がらず出費が増え消費低迷となれば、安倍政権には痛手だろう。アベノミクス騒ぎは庶民には無関係だ。

本を読まない若年世代だけでなく30代までもがゲームに興じている。歴史の事実を知らない、学ばない世代は格好の餌食になる。1941年12月8日に始まった真珠湾攻撃は日本軍の奇襲作戦であり、米国に不意打ちを食らわせたテロ行為として米国民に認識されている事実。宣戦布告をしないで始めた戦争。卑怯者のニッポン。それ故、広島・長崎への原爆投下が戦争終結の最終手段だったなどと正当化されてしまう。
NHKをはじめとするマスコミ報道各社も政権批判を一切せず、福島原発の被災者達は忘れ去られようとしている。
明治時代の征韓論や、1910年の韓国併合、本土への強制連行・強制労働など、時の日本政府はやりたい放題だった。反省は必要だろうし何度も謝罪している。一方、戦下の慰安婦賠償問題がとりざたされているが、韓国との戦後処理は財政支援という形でドンブリ型決着をみているはずだ。時の朴大統領がその支援を自国の当事者に廻さなかったがために、蒸し返されている出来事。日本が明確に文書化しておけば問題は尾を引かなかったのに、残念でならない。また竹島領土問題もしかり、原因は韓国が不法占拠した1953年時点で手を打つべきなのに放置した吉田茂内閣にまで遡る。しかし韓国人のヒステリックな被害者意識は度を越しているように思える。
我々は一体過去の歴史から何を教訓として学んだのだろうか。

二・二六事件(にいにいろくじけん)は、1936年(昭和11年)2月26日から2月29日にかけて、日本の陸軍皇道派の影響を受けた青年将校らが1483名の兵を率い、「昭和維新断行・尊皇討奸」を掲げて起こしたクーデター未遂事件。(以上Wikipediaより引用)
今日は奇しくも2月26日、78年前の出来事だ。ここから日本は大きく変わっていった。

ゲームを延々やる時間があるなら本の一冊は読めるだろうに。



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